貿易実務、貿易コンサルティング、海外進出支援なら株式会社ナンカイの会社案内

代表挨拶

私自身の出発点は、海外への憧れだったのかも知れません。子供の頃、まだ日本が豊かではなかった時代、近所には海外に何度も渡っているお金持ちの知り合いがいました。黄色いフォルクスワーゲンがあり、ヨークシャテリアを飼っていました。家の中にも、香水のいい匂いがする。「世界ってスゴイ!」。そこを自由に走り回れる仕事をしたいと強く思ったものでした。

学生時代に通関士の資格を取り、夢を抱いて貿易業界に飛び込みました。仕事は非常に有意義でした。でも、多くの貴重な経験とともに、同時にジレンマもありました。 当時の会社の仕組みの中では、通関士には単に機械的な手続きしか許されず、貿易そのものについてアドバイスすることは出来なかった。荷主に十分な知識がない場合などには、せっかく日本までたどり着いた荷物が通関を拒否されるようなことも起きました。「貿易の企画から関わる事ができたらこんなことはないのに!」。ずいぶん口惜しい思いもしたものです。

このような気持ちが高まってナンカイという企業は設立されました。1987年、まだ貿易コンサルタントという言葉もないような時代。顧客獲得に苦労した事もありました。 でもやがて、私達の仕事には大きな社会性がある、という事が分かってきました。

(たとえば広島にも)いい商品を扱うメーカーや商社、いいビジネスアイデアを持った経営者は沢山います。でも、 現実にモノや技術の輸出入を行うノウハウがない(変な話ですが、船会社との取引や、通関業務にも「コツ」がある。それを知らないために計画が頓挫する事も多いのです)。大変にもったいない話です。大げさにいったら日本社会全体にとっての損失とも言える。彼らのビジネスをサポートして軌道に乗せていくことは(小さくいっても)夢の「とびら」を開いていける。(大きく出れば!)日本の未来に「種をまく」ことだと気づいたのです。

海外から輸入品によるブランドショップを展開したい経営者の為に、何カ国ものブローカーとのパイプを開き、ビジネスを軌道に乗せた事もあります。また100円ショップを展開しようとする企業に対して、廉価商品の多品種少量輸入というテーマに挑んで成功させたこともあります。製品や部品の海外生産を考える企業の為にパートナー選びから始めたことも数知れないほど。何回も現地に赴き、技術を調査し、工場経営者の人柄を見て、試作品作りまでサポートしていく。という幅広い「パイプづくり」は今では私達の得意技といえるものです。

このような仕事を通じて私が知った事が一つあります。それは情熱を込めて関わった仕事には必ず、涙が出るほどの感動が待っている。すがるような目で見る経営者に両手を握られ「頼む」と言われる。成功にこぎつけたときには、また強く手を握られて「ありがとう!!」。苦労が大きい仕事ほど、感動もまた大きなものになります。

段取り八分という言葉があります。もともとは職人の用語かなんかだったでしょうか?要は始めにどれだけ先の読めるシナリオとストーリーを描けるか。そこに全てがかかってきます。「仕事なんて、こんなもの」と、たかをくくってルーティンの枠にはめようとしても、とても手に負えるものではありません。パートナーの思いをまっすぐに受け止め、真摯な姿勢でオーダーメイドの解決方法を組み立てていく。それで初めて感動をともにする資格も生まれてきます。

今後、私達のビジネスがどんなに発展しても、プライベートジェットを買えるほど莫大な利益を生み出す事はないでしょう。でも、数知れないジャパニーズドリーム誕生には立ち会える!!こちらの方がずっとトクではないでしょうか?

社会正義にもとる仕事は心まで卑しくします。お天道様が見ている!だとしたら胸を張り、この国の発展とともにありたい。他社から奪い取るような商売ではなく「夢の実現」という大きな価値を「創造」する方が幸せじゃないか!ときには幕末の志士の気持ちで、ときにはルビコン川を超えようとするユリウス・カエサルの決意をもって、私たちは(まだ小さい会社ですが)壮大な使命と向かい合っています。

株式会社ナンカイ 代表取締役
株式会社ナンカイ代表取締役 太田健次